北川景子さんが主演する、テレビ朝日の山崎豊子生誕100年記念ドラマ「花のれん」。
実は過去にも何度かテレビドラマ化され、映画化もされています。
この中で北川景子さんが演じる主人公とはいったいどんな人物なのか調べて見ましたのでぜひ最後までご覧ください。
「花のれん」の主人公のモデルとは?

1889年に兵庫県明石市の米穀商の三女として生まれた吉本せい(旧姓林)は、1910年に大阪東区の老舗お箸製造業をしていた吉本吉兵衛と結婚後、夫婦で寄席劇場の一つ「第二文芸館」を買収し、寄席経営を始めました。
そして1913年(大正2年)に、大阪市南区笠屋町(現在の大阪市中央区東心斎橋)に「吉本興行部」を設立します。

現在の吉本興行ですね
山崎豊子の小説で注目される


吉本せいは、夫の吉本吉兵衛との間に2男6女の子供がいましたが2人の死産を含めて、みな若くして亡くなるという悲劇に見舞われています。
ただ一人次男だけが24歳まで生き延びました。



次男は笠置シヅ子とのあいだに子供が生まれています。
この吉本せいをモデルに仕事一筋の女性の生涯を小説にしたのが作家の山崎豊子でした。



「白い巨塔」や「大地の子」でも有名ですね。
何度か舞台・ドラマ・映画化
この「花のれん」は第39回直木賞を受賞したほか、1958年に舞台で演じられ、1959年には映画化。
今までに4度ドラマ化されています。
初回のドラマ化は1960年


1960年にはフジテレビでドラマ化され、吉本せいを演じたのは萬代峰子(よろずみねこ)でした。



かなり以前で全く知らない俳優さんです。
二度目は1962年


二度目のドラマ化は1962年TBS制作で、主演は森光子でした。
三度目は1966年


三度目のドラマ化は1966年NHK制作で、タイトルを「横堀川(よこほりがわ)」とし大幅に脚色し、一年間放送されました。



主人公夫婦を南田洋子、長門裕之夫妻が演じました。
四度目は1995年


四度目のドラマ化はテレビ東京制作で、元日の初春ドラマスペシャルとして放送されました。
主演は「マルサの女」の宮本信子さんでした。



他に、藤竜也、間寛平、平田満といった脇役陣でした。
1959年には映画化


また「花のれん」は1959年には当時の宝塚映画製作で映画化もされています。



主役を淡島千景、他に森繫久彌、音羽信子、司葉子、花菱アチャコといったキャスティングでした。
2025年版の主役は北川景子


そして今回2025年版の主役を演じるのは北川景子さんです。



夫役を伊藤英明のほか、上川隆也、泉ピン子、玉山鉄二、またエンタツ・アチャコ役でミルクボーイが出演しています。
まとめ
今回山崎豊子生誕100年記念のドラマプレミアムとして制作された「花のれん」。
いままで何人もの名女優で演じられた吉本せいを今回北川景子さんがどんなふうに演じるのかも注目ですが、他にもせいを取り巻く有名芸人たちを、現在のお笑い芸人がどう演じるのかも興味深いところです。
今回のドラマ放送に注目したいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。